(250) Days of Summer

20代後半女子の恋愛失敗談 / 現在留学中

3_はじまり

- 2016年8月初旬

留学して1ヶ月と少し、彼氏との関係にすでに亀裂が入り始めていました。実際のところ、だいぶ前から関係は冷え切っていて、遅かれ早かれ別れるだろうなという状況だったので、予想通りの展開ではありました。LINEを通して行われる日々のやりとりの中で誤解が生じたりして、もう限界を感じていた私は「このまま私が彼女でいていいの?」というLINEを送りました。彼の返事は「ちょっと考えてから返信する」。ああ、もうこれは別れるフラグだな。とは言え、なんとなく覚悟は決まっていても生殺し状態に耐えられなかったわたし。ふとクラスメイトのAくんのことばが思い浮かびました。

『今度飲もうよ』

Aくんとは週一で学校で会う程度の仲でしたが、なんとなく話しやすい雰囲気があり、授業後は大抵おしゃべりしていました。今思うと彼氏の愚痴を聞いてもらったりすることがほとんどだったような気がします。そんな会話の流れで「今度飲もうよ」と言われ、わたしたちは家が近かったこともあって「いいねいいね、飲もうよ」と話していました。

「よし、Aくんに聞いてもらおう!」そう思ったわたしはさっそく彼にメールを送りました。「彼氏の愚痴聞いて!」彼からもすぐに返信が来て、日程も決まり、あとはお店を決めようという段階で彼から新たにメールを受信。

「うちでいい?」

一瞬悩むわたし。でも「うちはちょっと…」とか言ってカマトトぶって、Aくんの気分を害しても悪いなと思い、あっさり彼の家で飲むことになりました。

この考えが甘かった。