(250) Days of Summer

20代後半女子の恋愛失敗談 / 現在留学中

2_渡米 / 結婚について

- 2016年7月

4月に休職して3ヶ月、実は当時付き合っていた彼氏と元彼(現在は親友)の間でわたしの心は激しく揺れ動いていたのですが、なんとなくペンディングさせて飛び立ちました。この頃のことはまた後々書ければと思っています。

不安8割 / 期待2割を胸にNYにやってきたわたしですが、まあ来てから毎日が楽しすぎて幸せでした。このブログを書いている今現在、ちょうどNYに来て2ヶ月が経ちましたが、その気持ちは変わっていません。根がネガティブなわたしが毎日明るく過ごしているうちに、いつの間にか割とポジティブな人間になってしまったことに、他でもないわたしが誰よりも驚いています。

何より"結婚に対する考え方"が変わりました。日本にいた当時、"結婚できない女"に関するドラマや漫画が流行っていて、「女たるもの結婚は早くするべき」という風潮がそこかしこにありました。その頃わたしは、独身で仕事も遊びも思い切り楽しんでいる素敵な30代の女性先輩たちに囲まれており、一方結婚してもつまらなそうにしている友人もおり、「わたしはわたしのタイミングで結婚できればいいかな」と思っていたのですが、同世代独身女友達からの「私たちそろそろ結婚しないとやばいよね!どうしよう!」という悲鳴にも似た意見・相談・メールにも抗えずにいました。そんなモヤモヤを抱えたまま日本を飛び出したわたしでしたが、NYにやってきて、そのモヤモヤが晴れました。

ニューヨーカー(NYという土地はアメリカの中でも特殊なので、ニューヨーカー=アメリカ人ではないと思っています)は、いい意味で他人に無関心です。親しい友人でない限り、年齢やステータス(既婚・独身・彼氏あり・バツイチ…)を聞かれることは早々ありません。かと言って決して冷たいわけでもなく、大抵みんな親切だし、びっくりするほどフレンドリーです。ここでは肌の色も髪の色も目の色もみんな違うので、ちょっとやそっと違っても誰も気にしないし、注目するような違いがあればそれはむしろ歓迎されます。この温度感はわたしにとってすごく居心地のいいものでした。

そして何よりここには「私たち結婚しなきゃやばいよね!」と言ってくる同世代独身女友達がいません。彼女たちと物理的距離を置いたことが、たぶん一番大きかった。知らず知らずのうちに彼女たちから受けていた影響は絶大で、相手の立場になって相談を聞いているうちに、その悩みはわたしの中にもじわじわ浸透していたことに気づきました。

彼女たちと距離を置き、NYの人との距離感の中で生活するうちに、無理のない自分でいられるようになって、本当の意味で「わたしはわたしのタイミングで結婚すればいい」と思えるようになりました。

日本の「女は早く結婚しろブーム」は冷静に考えると時代錯誤も甚だしいと思うのですが、女子にはどうしても出産がつきまとうし、物理的タイムリミットもあるわけで、「それぞれのライフスタイルがあっていいじゃん」という単純な考え方では割り切れない部分があるのも確かだとは思います。でも、それでもわたしはたぶん今じゃない。やっぱり一生そばにいたいと思える人とパートナーになりたい。

だから「そろそろ…」と言いたい気持ちもわかるけれど、自分のタイミングでさせてください、結婚は。